このページの先頭

京都市左京区の「昭和企業組合」は、税務経理・労務の協同化組合です。

昭和企業組合 SHOWA KIGYOKUMIAI

075-791-3472 お問い合わせフォーム お問い合わせはお気軽に

ニュース・トピックス

ホーム > ニュース・トピックス

ニュース・トピックス

京都府の景況 ー不安材料多く、景況感は悪化ー

 全体の景況  =原発問題・急激な円高・長引く消費低迷など不安材料が多

         く見られ、景況感は悪化している。不透明な先行きに不安感は

         層増しており、更なる迅速かつ有効な支援策が求められている。

 

◇製造業◇                               

 ・繊維工業  =購買意欲が著しく減退している中、続いている生糸等原材

         の高騰も商品に転嫁できるはずもなく、苦しい経営が続いている。

         この状態がいつまで続くのか、全く先が見えない状態である。

 

 ・出版、印刷 =受注量が大きく減少、出版・印刷の不況及び消費者ニーズ

         の変化によるものと思われる。

 

 ・鉄鋼、金属 =5月から自動車関連を中心に回復の兆しがはっきりと表れ

         し、順調に受注が(80%?90%)回復してきたが、7月に入って

         全体的には回復が緩やかになってきているようでもある。

 

 ・一般機械等 =急激な円高が継続するなか大手製造業において、部材の海

         外調達が加速している。また、中国を中心としたアジアの巨大市

         場をターゲットとする製品の製造拠点を海外にシフトする動きが

         活発化しており、下請型中小製造業の経営環境は非常に厳しく

         なってきている。

 

 ・その他製造業=プラスチック製品製造業界では、震災直後の大幅な減産は

         回復傾向にあるが、7月の受注量は円高の影響で全体に芳しく

         ない。製茶業界では、大手飲料メーカーのペットボトルの原料を

         西日本の方で手当したため、京都においては受注数量は1割弱

         増であったが、その取引額は平均で4割高であった。

 

◇非製造業◇                                

 ・卸売業   =機械器具卸売業界では、商品の受注はあるが、円高のため

         景気が低迷している企業もある。繊維・衣服等卸売業界では、

         東日本大震災の影響により、廃業する取引先が出てきている。

         先の見通しがつかない廃業が多く、政府等に素早い対応、処置、

         見通しを要望する。

 

 ・小売業   =家電小売業界では、アナログ停波前に地デジテレビの駆け

         み需要が多くあり、小型テレビ32型以下が品薄状態となり、納

         品が8月になるケースも多くあった。米穀小売業界では、米の相

         場は高値で品不足が続いている。

 

 ・商店街   =7月初旬までは、ボーナスや年金の影響で景気は少し上向

         ているかのように思えたが、円高が各メディアで報じられるととも

         に、景気はまた後退したように思う。

 

 ・サービス業 =旅館業界では、景気・震災・原発・円高等の影響により、例年

         の状況まで回復していない。全体的には10?20%減である。

         情報サービス業界では、東日本大震災の影響による機材・部品

         の調達、流通は改善しつつあるものの、数量的には確保できて

         いない。

 

 ・建設業   =世間の業況に比例しての業況の悪さと理解している。今後

         見通しについては、特段良いも悪いもないが、停滞感に近いと

         思われる。

 

 ・運輸、倉庫業=運送業界では、荷動きについては、好転した様子はない。

         料価格については、一部で1円未満の値下げはあるものの、

         円高による価格への影響はなく、投機筋での価格上昇があり、

         今後は値上げされる傾向が予想される。

 

2011年08月19日 金曜日|10:57 AM|景況感|コメント(0) 

コメントする