京都府中小企業団体中央会様からの報告です。
京都府の景況 ー先行き不安感拭いきれず厳しい状況で推移ー
全体の景況 =各業界の業況は、経営環境に不安材料が多く、明るい兆し
がなかなか見えない中、先行き不安感は拭いきれず厳しい
状況での推移となった。また、1月は降雪する日が多く、
消費に影響が見られた。
◇製造業◇
・繊維、同製品=非常に厳しい状況が進行している。今年は海外生産、特に
中国からの輸入の動向がカギになってくる。
・出版、印刷 =厳しい状況で推移しており、冬の季節は終わりそうにない。
・鉄鋼、金属 =1月度の状況は、稼働日数が少ない分の売上は減少してい
るが、受注状況は12月度とほぼ同様である。業界全体で
見るとやはりバラツキがあり、先行不透明感はある。
・一般機械等 =円高も落ち着きを見せ、経済情勢は好転への兆しが感じら
れるものの、業況は一向に回復の傾向にはなく、依然、目
先の細かな収益性の悪い仕事しか入ってきていない状況に
ある。
・その他製造業=プラスチック製品製造業界では、部門によって若干上向い
ているもの、逆に鈍化気味のものがあり、全体の傾向が暫
くは読めない感じがする状況である。木材・木製品製造業
では、国内産は雪の影響で出材が減り、国産材の利用が
増えている中、価格が上昇している商品もある。
◇非製造業◇
・卸売業 =繊維・衣服等卸売業界では、今後どのように状況が変化し
ていくかが不明である。業界が縮小傾向にあるのは間違い
ないが、過去の姿から変化していく先が見えない状況が当
分続くと見られる。
・小売業 =燃料小売業界では、昨年末からの寒波で灯油の消費が急増
し供給が追いつかない地区も出ているとともに、スポット価格
も3割高となり、小売価格は前年同期比17%上昇している。
自動車小売業界では、エコカー補助金が平成22年9月上旬
で打ち切りとなり、新車販売は32%減少、良質の中古車も激
減している。
・商店街 =1月全体で見ると、人通りが少ないように見えた。寒波の襲来、
降雪、歳末の賑わいの反動、エコ減税の反動等の影響により、
消費は冷えていた。
・サービス業 =旅館業界では、年始の利用減、大雪による利用減もあったが、
例年通り推移したところもある。概ね例年より微減となった。情
報サービス業界では、人件費を含む一層のコスト低減に努めて
いるにも関わらず、経営環境は非常に厳しい。
・建設業 =季節的な(例年1月・2月は動きがない)要因もあるが、停滞感
が強い。造園工事業界では、寒肥やりが主な仕事のこの時期で
あるが、冬期のこの仕事すら節約する施主が増えており、売上
高の減少となっている。
・運輸、倉庫業=倉庫業界では、保管貨物での動きでは入庫は減少となったも
のの、出庫の動きは前年に比べ増加となった。保管残高につい
ても前年を上回る動きとなってきているが、今の情勢からは今後
の動きは見通せないところである。
→→→ http://www2.chuokai.or.jp/keikyou.asp
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