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京都府の景況 ー東日本大震災 観光産業への影響続くー

 

全体の景況   =東日本大震災発生後、自動車関連製造業では生産がストッ

         プするなど大きな影響が出ていたが、6月に入り受注は大きく回

         復した。一方、旅行業・旅館業をはじめとする観光産業への回復

         は見られず、厳しい状況で推移している。

 

◇製造業◇                               

 ・繊維工業  =長引く不況により、外注工場の廃業・縮小が増加傾向にあ

         ようだ。洋装、和装ともに引き続き低迷しており、好転の兆しが

         全く見えていない。

 

 ・出版、印刷 =厳しい状況で推移しており、明るい兆しが見えない。

 

 ・鉄鋼、金属 =5月の連休明け頃から自動車関連を中心に回復の兆しがは

         きりと表れ出し、6月に入ると急激に受注が回復してきている。震

         災の影響で、特需により大幅に受注が増えた企業もあり、短納期

         に追われて苦慮している。

 

 ・一般機械等 =半導体、液晶ならびに自動車関係分野に受注の増加が認め

         られる。低迷する国内需要の中、各企業が市場拡大に注力し新規

         の顧客との取引が増加している。

 

 ・その他製造業=プラスチック製品製造業界では、電気・電子部品、精密機

         部品向けの受注は回復しつつあるが、原材料価格の上昇が製品

         の価格転嫁に波及できなければ、収益悪化が懸念される。陶磁

         器・同関連製品製造業界では、震災の影響は根強く、消費者は

         先行き不安から買い控えが続いている。

 

◇非製造業◇                               

 ・卸売業   =生鮮食料品卸売業では、水産品の取扱数量は震災後3ヶ月

         で1,100トン減少、取扱金額においても約6億円の減少となるなど

         大きな影響を受けている。繊維・衣服等卸売業界では、業況にあ

         まり変動はなく、下降が続いている。

 

 ・小売業   =家電小売業界では、6月後半の猛暑によりエアコンの販売

         順調で、前年同月比の販売台数・売上金額ともに140%以上の

         実績、通期4~6月期においても150%以上の実績となった。

         米穀小売業界では、引き続き品不足となっており、米の卸価格

         が上昇したまま新米を迎える模様。

 

 ・商店街   =6月中旬以降は、年金の需給月とボーナスが出された影響

         からか少し消費が活発化し、景気も上向いてきたように思われ

         た。しかしながら、商品の価格は未だに低水準で、デフレからの

         脱却はまだまだ先のようだ。

 

 ・サービス業 =旅館業界では、前月同様に京都への修学旅行は、ほぼ予定

         通りに来ていただいている。個人旅行は20~30%減、海外か

         らのお客様は80%減となっている。しつつあるものの、数量的に

         は確保できていない。

 

 ・建設業   =大手ハウスメーカーの新築住宅低価格により、中小工務店

         新築需要は減少し、増改築も動きがない中で大変厳しい状況に

         ある。

 

 ・運輸、倉庫業=運送業界では、5月のゴールデンウィーク後は貨物の動き

         止まったが、6月に好転した様子はなく、取引案件の運賃水準は

         横ばいとなっている。今後の電力使用自粛・制限が心配である。

 

2011年07月20日 水曜日|11:41 AM|景況感|コメント(0) 

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